倒産しかけた会社を、なぜ、
まだ。
督促の電話は、今日も鳴る。聞こえなかったふりをする日もある。それでも、会社は動いている。
あれから5年。まだ、やっている。督促の電話は、今日も鳴る。聞こえなかったふりをする日もある。それでも、会社は動いている。倒産しかけた会社を、なぜ、まだ。
今週いちばん大変だったのは、社会保険の差し押さえを止めるための電話でした。気持ちがひどく沈んでいる中で、受話器を取って、なんとか止めてもらった。県税の支払いも、待ってもらうよう連絡しました。役所に出す大事な書類とそのやりとりは、来週に持ち越しです。
これが、特別な一週間ではありません。ふつうの一週間です。
朝起きて、昼までにヨーグルトとコーヒーとプロテインをとる。子どもたちの送迎の組み合わせを決めて、ほかの細かい仕事を片づける。そのあいだずっと、AI(Claude)と一緒に、会社の仕組みづくりを進めています。
午後は送迎に出て、教室でも仕事をしながら、子どもたちの支援にも入ります。また送迎をして、家に帰る。ごはんをつくって食べて、風呂に入る。
パソコンの机に座ると足がひどくむくむし、そのまま寝落ちして首を痛めてしまう。だから、ベッドの上に机を広げて、パソコンで仕事をしながら、寝落ちする。その繰り返しです。
桜井駅前の商業ビル「エルト桜井」を300万円で買い、テナントを集めて立て直しています(地域活性化事業・進行中)。駅前に人が戻り、まちが元気になってほしい。そのための買い物でした。
きっかけは、目の前で見た光景です。ビルの2階の飛鳥校に通う子どもたちが、がんばった分のポイントで、いつか自分の親にごはんをごちそうできたらいい。「ひみっこぱーく」では、親子が空いている机を取り合って、コンビニのおにぎりを食べさせていた。放課後には、高校生がカップラーメンをすすっていた。それを、なんとかしたかった。
落札したとき、みんなに反対されました。街の人にも、役所にも「こんなの、めちゃくちゃ難しい」「失敗する」としか言われませんでした。銀行やコンサルからも「もっと余裕のある会社じゃないと無理」「まだそんなタイミングの会社じゃないでしょ」と、いたるところで否定されました。
それでも、力もないくせに、落札してしまいました。当然、苦労しました。助けを求めて、動画をつくる会社に相談し、「ビルを買った男」としてSNSに出すようになりました。落ち込んでいる私の姿の動画が、思いがけず広まり、見てくれた人たちから「魔王」と呼ばれるようになりました。
落札の結果が出る日は、こんなピンチを背負いこむとも知らずに、受験の合格発表を待つように、何度も何度もサイトを読み込み直していました。
落札のあとは、何の連絡もありませんでした。支払いの案内が来て、払ったあとも、やはり連絡はない。しかも、鍵がない。持ち主になったのに、しばらくたってから、まるで忍び込むような形で、はじめてビルの中に入りました。中は、前のテナントが夜逃げした2022年8月のまま、時が止まっていました。不気味ささえ感じる光景でした。
まわりの声は、いまも変わりません。「あんなん買ったから経営が大変なんや」「能力がない」「計画性がない」「経営者失格」。白い目で見られ、散々に言われながら、立て直しを続けています。

児童発達支援・放課後等デイサービスのJam's飛鳥校では、「コグトレ」「りんご塾」「七田式」「すらら」を組み合わせた、認知・知能・学習に特化した療育をしています。
特定の人に頼らなくても現場が回る仕組みをつくり、データをもとに改善を重ねています。AIは人の仕事を奪うものではなく、人にしかできないことに時間を使えるようにするための道具だと考えています。
自分さえよければいい、というやり方はしない。短期的な利益よりも、長く続けられること。どのような状況でも、不正や嘘だけは選ばない。誰かのために必死になって、「ありがとう」を集めてきました。そうしてやってきて、やっと、ここからだと思っています。
私たちの仕事は、福祉でも不動産でもない。人を喜ばせる、仕事だ。

これまで、ありがとう。これからも、ありがとう。これからも失敗する。迷惑もかける。それでも、やっていくし、生きていく。
代表・清水大輔は、SNSでは「ビルを買った男」として発信しています。動画を見た人たちからは「魔王」とも呼ばれています。
株式会社Jam's Design 代表取締役社長 清水大輔
